久しぶりに再会した知人医師から右肩の痛み、右上肢の痺れについて相談を受けました。
私の診断は
右頚椎神経根症 第4-6頚椎あたり。
右肩関節周囲炎?
次のように助言しました。
頚について
注意することは
両肩広く:胸椎直立のため。
背もたれは使わず、坐骨と両足で支えて座る。顎を引く。顔は正面を向く。
背骨を伸ばすが、楽に、固まらず、バランスをとり、動き続ける。
頭は耳の後ろ支点で動かす。軽く動かす。首の下方で大きく動かさない。
下を向くときは、耳の後ろと股関節の動きで。
背中(背骨)はまっすぐ。曲げて良いのは、膝と股関節。
肩について
腕は、肩甲骨面、少し斜め前で挙げていく。手のひらは前、あるいは上むきで。
手先を伸ばしてリードして、肩の力は抜く。
両肩広く:胸椎直立のため。
私は、不良姿勢になると、不快になるので、それを少しでも感じたら、基本の姿勢に戻します。
その、体の感覚へのモニターができるといいですね。
私の診療のメインが、体の使い方、ですが、それにい大きな影響を与えたのが、アレクサンダー・テクニークです。
是非、研究してください。人生が変わります。
1冊、推薦させてください。
アレクサンダー・テクニーク完全読本 医道の日本社
私の日常診療では、多くの痛みと向き合いますが、運動器では、外傷は別として、全て生活習慣病=使い方の問題=誤用
が原因と言えます。
ですから、原因動作探索、原因動作の指摘と、正しい使い方の指導が、第1の治療となり、それを補助するものとして、内服、リハ、注射、装具などが続きます。
それが、難しい:薬だけ飲めば治るわけではない ところですね。
原因動作探索、原因動作の指摘と、正しい使い方の指導という点で、アレクサンダー・テクニーク(テクニックと言わないようです)がとても役立ちます。結局、解剖学と物理学、なのですが。
正しい使い方では、軽い動き=無駄な力み も なくなるので、壊すことも減ります。