ヒール付きギプス その作り方のコツ

出掛けた時、地下鉄などで松葉杖を使っている人を見ます。
大変だな、可哀想だな、と思います。

私のところでは、整形外科的には滅多に足を着いてはいけない状況はないので、たとえ足にギプスを巻いても、原則的にヒールをつけるので、松葉杖がいらないことがほとんどです。

ギプスを巻いた当初、荷重で痛みが強い時は、痛みが取れるまで、1週間ほど松葉杖がいる場合もありますが、その程度です。

ギプスヒールがないと、ギプスは硬いので、そのまま荷重すると、ギプスが割れてしまいます。

頻度は少ないのですが、治療上荷重を避けたい場合でも、足を置くために、ヒールをつけた方が楽だと思います。

大人なら4インチで2-3重に巻き、ある程度待って固め、底に3インチで3回折り返し、ヒールを当て、ヒール前後を足部へ巻いて固定、ヒール周囲を3-5回巻いて固め、残りでギプス 全体を補強。

特にヒールの角度 左右前後を膝から下腿軸と見比べ良い位置に修正しながら固まるまで保持します。これが歩きやすさに大きく影響します。
靴の踵部分をイメージして調整。踵が左右、前後に変に傾いていたら歩きにくいですよね。
1枚目は踵骨骨折用。角度と高さのため、ギプスとヒールの間に発泡スチロールの楔を挟んでいます。

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