診断をしていく時、病歴から病名をいくつか思い浮かべはします。 しかし、所見を取るときは、 一定の手順で全範囲をチェックしていきます。 病態を客観的に捉えます。
臨床では、正解は一つとは限りません。
肘の場合は、運動時痛をみて痛みの部位を大まかに判断しておいて、 さらに圧痛をみていきます。
例えば、肘の外側痛が主訴であっても、肘の後方外側、外側、 屈側(前面)の外側、内側、内側後方へ圧痛を診ていきます。
結果としていくつかの病変が存在することがあります。
肘外側の関節症(関節炎)と回外筋症候群(神経炎) などが典型的です。よく上腕骨外側上顆炎とされています。
腰ではL2/3、3/4 、4/5、5/Sをみていきます。
ここでも、自発痛の部位、座位と立位の運動時痛、 仰臥位での股関節運動時痛、圧痛をみていきます。
複数高位にわたって負担をかけて症状が出ていることがあります。
L4/5と5/Sとか。
L3/4と5/Sの組み合わせもよくあります。
座位が長くひねるような動きがある場合が多いようです。