DST法は椎間板の損傷部を塞ぎ、液体成分の漏出を止める治療のようです。
手術の問題は、その時の症状を解決はできても、再発や、周囲に2次的に起こる問題(固定術後の隣接椎間障害)を予防できない点です。
ですから、私は、手術をお勧めしません。
整理すると今回の問題は、
梨状筋付近の臀部痛
朝の臀部痛がひどく、座位から立ち上がる際や階段を上る際
朝、トイレに入り腰屈曲の後、立ち上がる時に一番の激痛
ゴルフの練習の時にスイング直後にいつもの痛み
ベッドで背臥位になり、腰を屈曲すると腰から梨状筋付近に強い痛み
背臥位で膝を曲げ腰を屈曲(手を添えないで)させると痛み
腰部の屈曲と伸展時に出る仙骨裏側から坐骨神経にかけての臀部痛
私なら下記のようにします。
基本的に、下部腰椎の屈曲動作で痛みが誘発されています。
また朝の痛みが、午後まで続く、というのは、以前の浮腫が、より解消まで時間がかかるようになった、と考えます。
最も重要なことは、腰の屈曲を、腰椎(脊椎)でなく、股関節で行う習慣の徹底。
立位での身体の曲げを、脊柱を支えたまま、膝股関節屈曲で行う練習。アレクサンダー・テクニークのモンキーポジション。
ゴルフも、これを意識。
階段の登りで、やはり、脊柱を曲げないことを意識すること。前傾せず、大腿を持ち上げて、足を正確に置くことを意識すること。
立ち上がり動作で、頭の位置を考え、重心の移動を直線状にして、必要以上に前傾しないこと。
これ(脊柱は曲げたり反ったりしない、支える)が、再発を防ぎ、自然治癒へ導く基本です。
その上で、私は漢方の桂枝茯苓丸1日2-3回服用、朝 疎経活血湯の服用を薦めます。
実際は、おそらく原因部位はあるので、リリースも可能と思いますが、リリースだけで、使い方を変えなければ、痛みは「戻って」来ます。