O先生:先生のリハビリのアレキサンダー・テクニークを少し勉強していきたいと考えております。協会があってトレーニングコースも有るようですが、まずは教科書でお薦めのものがあれば、教えて下さい。
私:アレクサンダー・テクニークの本ですが
心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門
青木紀和 日本実業出版社
アレクサンダー・テクニーク完全読本 医道の日本社
この2冊が現在良いと思います。
首、腰、肩のリハに特に役立ちます。
例えば、オスグッドや膝蓋骨亜脱臼症候群について、アレクサンダーテクニークの歩き方が役に立ちます。
頭と胸を前に運ぶ。上体を先行させ、足は自動歩行の反射を使う。この原理。
上体が残り、足を前に振り出すと、伸展の負担がかかります。
上体先行させ、足が下に落ち、それに重心を乗せるような 歩行だと伸展が重力を利用でき、楽にできます。物理学ですね。これ、理解できます?
数日後のO先生:アレキサンダー・テクニーク、難しいですが、少しずつ勉強しております。特に入門の方の、デスクワーク時の椅子の座り方は、私の健康にもよい効果があるようで、早速実践しております。
コメント:私は1994年の開業運当初、リハビリテーションは運動療法を主体としました。腰痛なら、腰痛体操です。
現在の腰痛治療も、安静やコルセットよりも、運動を重視しています。
しかし、問題は、筋トレをすれば、腰痛が予防できるかというと、スポーツ選手が腰痛に悩む場合も多く、それだけでは、不十分だと思います。
私の今の考えは、身体をこわす使い方をやめる、ということです。自分の誤用に気づき、それをしない、別の方法を行う。原因動作を知り、安全な使い方を指導する。そのためにアレクサンダー・テクニークを研究し、応用しています。アレクサンダー・テクニークに出会ったのは2004年、ちょうど開業して10年立った時でした。以来14年、アレクサンダー・テクニークを核としたリハビリテーションを展開しています。