ヘバーデン結節は、指先の小さなDIP関節に起こること、多くの人が罹患するよくある疾患であること、生命には関係ないことから、軽視されていると感じます。
診断はすぐにつきますが、治療となると、どうでしょうか?
Antaaに麻酔科の先生から挙げられた質問です。
中年女性のへバーデン結節です。
現在アセトアミノフェン2400mgで疼痛コントロール不良だとのことです。
関節内注射はハードル低く施行されますか?
普段の治療をお教え頂けますと幸いです。
お答え
生活指導:指先を曲げて力を使わない。力を使う時は、指伸展、MP関節から曲げて使う。
手の指は繊細な構造です。小さな、細かい物をつまむ時は、指先から曲げて使いますが、大きな物を持ったり、力を入れる際は、指は伸ばして使います。指は曲げると、側副靱帯が緩んで不安定になるからです。
アレクサンダー・テクニークに、椅子の背に手をおくワークというのがあります。そこでは、指は、伸ばして、MP関節から曲げて椅子の背を挟むように手を載せます。
F.M.アレクサンダーが、ヘバーデン結節を知っていたかどうかはわかりませんが、私は、ここからヒントを得ました。
長時間型NSAID レリフェン1-2錠 1-数週間使用
ハイペン セレコックス モービックも可
外用 ゼスタッククリーム
リハではパラフォン浴
DIP関節のテーピング:2.5cm幅で3重に。
特にこれはDIP関節のガングリオンである、粘液嚢腫にも効果的です。3ヶ月継続します。
ノイロトロピン
漢方の桂枝加朮附湯
関節包の局所に圧痛あればエコーガイド下ファシアリリース:ステロイドは不要。生食5倍希釈のキシロカイン。30G注射針使用。