私は1983年に医師となり、救急医療に始まり、外傷整形外科、手外科、小児整形外科、その後、先天奇形、軟骨代謝、骨形成因子の研究に従事した後、整形外科専門医となり、1994年に整形外科で開業医になりました。
それ以来、開業医の外来の整形外科について、研究を続けてきました。毎年、少しずつ診療は変化、進歩してきています。
日本整形外科学会を中心とした、整形外科の学会では、病院勤務医の手術症例についての研究発表が主体で、外来の整形外科、保存療法についてはあまり発表はみられません。また勤務医は手術に忙しく、外来の保存療法に対し、落ち着いて研究する時間が少ないだろうと思います。
外来診療の対象となる疾患についても、ネット上で検索してみると、私の開業した1994年当時の知識とほとんど進歩のない知識が記載されていることがほとんどです。
おそらく、個々の開業医によって様々な工夫がされているとは思いますが、これまで私はなかなか自分の経験を研究発表としてまとめて発表する時間がありませんでした。
私は研究者生活から、いきなり開業したため、多くの後輩の方に、自分の経験や知識を伝える、教えることができなかったことを残念に、また申し訳なく思ってきました。
ネット上では、時間的にも空間的にも自由度があります。そこで、私個人が、30年以上の整形外科外来診療で今まで蓄積してきた、現在の知識、経験、技術について、このサイトで書いていこうと思います。
少しでも皆様、これから整形外科を学びたい方、現役の整形外科の先生方、好奇心の強い患者さん の参考になれば幸いです。
まずは、下記のサイトマップから御覧ください。